正直当初は印象が薄かった娘

LOVEオーディション21、最終候補者としてわずか9名の中にその娘は居た。その名前は紺野あさ美、北海道出身の14歳。それぞれの候補者が合宿に向かう風景を映したその中に、でっかいキャスケット帽子を被ったその女の子の表情は何やら眠そうな印象しか無かったが・・・
「何事も全部力を出して頑張っているところを見て欲しいです」
その言葉は印象強かったがその時点では単なる候補者のひとりでしかなかった。実際合宿風景を映したVTRを見てもほとんど映らず時々歌唱指導風景が映っても何やら正直ただ下手くそでか細い印象でしか無く、ただ印象に残ったのが演技指導のところで短い時間で台詞を覚えなければならないところで台詞をしっかりと覚えられたのはわずか3名、その中に紺野さんも含まれていた。そしてもうひとつは合宿中全員でカレーを作るシーンで適当に下ごしらえを済ます西田奈津美に対してダメだしをするのが紺野さんであった、というところ。その他はあんまり印象には残っていなかった、当時は。だから3名合格してこれで終わりだろうと誰もが思っていたところへ最後の最後に紺野さんが合格を告げられた時は正直驚いた。でも,この娘が合格?ってよりは、合格人数多いよ!!って感じだったと思う。またこんなに採っちゃって大丈夫なんだろうか、という印象。でもそういう素人丸出しの娘達が芸能界に揉まれていって成長していくさまをこれから見られるのかなとワクワクもしていた。世間で言われていた程の悪印象はまだ自分の中では感じられなかった。それほどまだ当時の自分は知らなくても良い事まで知らなかった時代だったから・・・それはともかくとして、それから5期メンバーが実際にモーニング娘。本体に本格的に合流する前まではまったく紺野さんにしてもほかのメンバーにしろほとんど印象は強くはなかった。「うたばん」収録中に紺野さんがケガをしたという報道が伝わって来たのはその後程無くしてだった。そして私が紺野ファンになる決定的な出来事が起こったのでした・・・

つづけ