F1第15戦イタリアグランプリ決勝まとめ

ライコネンのファンは今まで相当な忍耐や失望感というのを散々味わって来ていると思われる。それは当の本人ライコネン自身も同じであり、今まで楽勝であったであろうレースを様々な要因で落として来ている。それは今回のイタリアGPでも例外ではなく、順調であったハズのフリー走行後のエンジン交換(レギュレーションによりレース期間中エンジン交換をするごとに予選順位10位降格のペナルティが課せられる)。そのため折角のポールポジションも水の泡。そしてレース中、鬼神の様な追い上げを見せるもタイヤが悲鳴を上げた。左リアのブリスター発生、余計なピットストップ(タイヤ交換中は給油はできないルール)、再び怒濤の様な追い上げを見せるもスピン・・・正についていないとはこの事。最終的には4位でフィニッシュなるものの今回2位のアロンソとのポイント差は広がる一方。それと引き換えに安定感が出て来た感じがするモントーヤの方にいよいよ運が回って来たと思うのは皮肉か(今GPではタイヤの摩耗が激し過ぎて最後騙し騙しながら走っていた様だったが)。



ライコネン、レース後は絶対「飲ま飲まイェイ」でかなり荒れたんだろうなぁ。飲まにゃやってられませんて・・・(^^;)



同じく今シーズンはまったくツキに見放されてしまったかの様な佐藤琢磨。元々ある程度速さはあるがそれほど安定感のあるドライバーでは無かったし、ただその近年のF1ドライバーに欠けているファイターという意味では評価の高いドライバーでもある訳だが熱くなりすぎる冷静さを欠く、という点でかなり損をしている琢磨でもある。イタリアGPでは今期最高の4位スタートもやはり余計なピットストップで台無しにされてしまった。給油リグの不調で給油が出来ていなかったらしいのだ。順調に回り始めたと思ったら、やはりひとつ落とし穴が。BARホンダのチーム力も依然として今ひとつの所もある様だ(3位スタートのバトンもかろうじて8位フィニッシュ)。

1. 10 J-P.モントーヤ マクラーレン メルセデス M 1h14'28"659 247.097 Km/h

2. 5 F.アロンソ ルノー M + 0'02"479 246.960 Km/h

3. 6 G.フィジケラ ルノー M + 0'17"975 246.107 Km/h

4. 9 K.ライコネン マクラーレン メルセデス M + 0'22"775 245.844 Km/h

5. 16 J.トゥルーリ トヨタ M + 0'33"786 245.243 Km/h

6. 17 R.シューマッハ トヨタ M + 0'43"925 244.692 Km/h

7. 8 A.ピッツォニア ウィリアムズ BMW M + 0'44"643 244.653 Km/h

8. 3 J.バトン B・A・R Honda M + 1'03"635 243.628 Km/h

9. 12 F.マッサ ザウバー ペトロナス M + 1'15"413 242.996 Km/h

10. 1 M.シューマッハ フェラーリ B + 1'26"070 242.428 Km/h

11. 11 J.ビルヌーブ ザウバー ペトロナス M 1 lap(s)

12. 2 R.バリチェロ フェラーリ B 1 lap(s)

13. 15 C.クリエン レッドブル コスワース M 1 lap(s)

14. 7 M.ウェバー ウィリアムズ BMW M 1 lap(s)

15. 14 D.クルサード レッドブル コスワース M 1 lap(s)

16. 4 佐藤琢磨 B・A・R Honda M 1 lap(s)

17. 18 T.モンテイロ ジョーダン トヨタ B 2 lap(s)

18. 20 R.ドーンボス ミナルディ コスワース B 2 lap(s)

19. 21 C.アルバース ミナルディ コスワース B 2 lap(s)

20. 19 N.カーティケヤン ジョーダン トヨタ B 3 lap(s)



めずらしく20台フル完走。エンジンの耐久性が改めて確認された(そのかわりタイヤの方は皆相当我慢をして走っていたのは明らかだが)。近年のF1にほとんどない超高速コース故のバトルは期待してはいなかったがそれを上回るドラマを堪能する事が出来たグランプリであった。そんな中ミハエル・シューマッハが10位フィニッシュという屈辱。ポイントも4位のモントーヤに後5ポイントと詰められてしまった。正に世代交代というものをつくづく感じた。