F1第10戦フランスグランプリ決勝まとめ

アメリカグランプリから2週間、20台フルグリッドのグランプリが戻って来た。



6月29日に開かれた評議会にてとりあえずミシュランユーザーのチームに対するペナルティは9月14日に先延ばし。ただタイヤメーカーの所為なのにチームにまでペナルティが及ぼうとするのは納得がいかない様子。個人的にはやはりレースに対する耐久性の無いタイヤしか用意出来なかったタイヤメーカーの方に非があったと言わざるを得ない。ただ、シケイン設置案もあの準備期間の無さでは混乱するのは目に見えているので却下したのは正解だった様に思う。スピードを落とす案もきちんとタイヤを用意出来なかったメーカーをFIAが皮肉っているかの様な感じだった、今から思えば。ただアメリカグランプリでの事は明らかにF1ファンならびにモータースポーツファンを無視した結果であって、これはなんらかのペナルティを受けるのは仕方が無い様な気がする。その原因を作ったのが紛れもないミシュランというメーカーのやった事だし、そのタイヤを共同で開発しているのがF1チームなのだからこれはなにをかいわんやである。ただ後になってポイント剥奪とか選手権順位無効とか、そういう後味悪いのは勘弁。あくまでいい加減なところで譲渡してもらいたいモノであるが、我々はあくまでレースを楽しみたいだけ。政治的な話は二の次で良い。



さて、フランスグランプリ。

全体的にはほぼ耐久戦の様な戦っている方にも見ている方にも忍耐を強いるかの様なレース展開。見所はやはりアデレードヘアピンでのオーバーテイクシーン。毎年ここでドラマが起きているのだが今年は22周目の佐藤琢磨、周回遅れを含むバリチェロと3台並んでの侵入はしびれた。ただしその後の27周目でのトゥルーリの撃墜には失敗、コースオフ。それも含め相変わらず特攻隊員さながらな佐藤琢磨。唯一レースをしている感じだった。



レースはポールトゥウインアロンソルノー強過ぎ。2位にはエンジン交換のため13番手からスタートだったライコネンが粘りの走りで2位獲得。シューマッハが3位、さすがのシューマッハも今回は存在感が無し。中盤表彰台圏内を走っていたモントーヤは惜しくも油圧計トラブルで戦線離脱、どうもモントーヤマクラーレンに来てから影が薄くなって来ている様に思う。バトンが4位入賞、BARに今季初ポイントをプレゼント。琢磨は11位フィニッシュ。



1. 5 F.アロンソ ルノー M 1h31'22"233

2. 9 K.ライコネン マクラーレン メルセデス M + 0'11"805

3. 1 M.シューマッハ フェラーリ B + 1'21"914

4. 3 J.バトン B・A・R Honda M 1 lap(s)

5. 16 J.トゥルーリ トヨタ M 1 lap(s)

6. 6 G.フィジケラ ルノー M 1 lap(s)

7. 17 R.シューマッハ トヨタ M 1 lap(s)

8. 11 J.ビルヌーブ ザウバー ペトロナス M 1 lap(s)

9. 2 R.バリチェロ フェラーリ B 1 lap(s)

10. 14 D.クルサード レッドブル コスワース M 1 lap(s)

11. 4 佐藤琢磨 B・A・R Honda M 1 lap(s)

12. 7 M.ウェバー ウィリアムズ BMW M 2 lap(s)

13. 18 T.モンテイロ ジョーダン トヨタ B 3 lap(s)

14. 8 N.ハイドフェルド ウィリアムズ BMW M 4 lap(s)

15. 19 N.カーティケヤン ジョーダン トヨタ B 4 lap(s)

16. 10 J-P.モントーヤ マクラーレン メルセデス M 24 lap(s)

17. 21 C.アルバース ミナルディ コスワース B 33 lap(s)

18. 20 P.フリーザッハー ミナルディ コスワース B 37 lap(s)

19. 12 F.マッサ ザウバー ペトロナス M 40 lap(s)

20. 15 C.クリエン レッドブル コスワース M 69 lap(s)