F1第9戦アメリカグランプリ決勝まとめ
まず今回のグランプリ決勝を録画に頼って次の日にでも見ようとしたなら今回の出来事は正に晴天の霹靂とも言える、前代未聞、今シーズンの混乱をそのまま表していると言うかバカバカしいお笑いと言うか道化芝居というか、ただF1レースだけを心から楽しみにしていた人にとってはホント馬鹿にされた気分でどう言っていいのやら、ブーイングは当たり前だよなって感じでもあります。
元々の騒動の始まりは金曜日のフリー走行でのラルフ・シューマッハのクラッシュから始まったミシュランタイヤの構造上と信頼性の問題が発覚。別のタイヤをミシュラン本国フランスから空輸で手配するにしても当然本番までに間に合わず、レース直前までFIA側とミシュランタイヤ側とでタイヤ交換可能にしてくれだのオーバル部分にシケインを設けてくれだの、様々な問答が繰り広げられていたのだがシケイン案にはフェラーリが反対(これはフェラーリでなくとも反対だと思われる。レースを見る側からすればオーバル部分のみだけがインディアナポリスの魅力なのだから)、そしてルールに最後まで固着したFIA側が折れず、結局ミシュランタイヤを履く7チーム14台がフォーメーションのみに参加、レースに参加せず続々とピットインしてしまう。これは遺憾でしょう、ブーイング当たり前です。何のためにアメリカのF1ファンは、そして全世界のF1ファンはこのレースウイークを楽しみにしていたのやら。結局レースはブリヂストンタイヤを履くフェラーリ、ジョーダン・トヨタ、ミナルディ・コスワースの3チーム6台のみ出走の前代未聞のレースとなりました。これではもう最終的なレースの順位など決まってしまった様なものだが、そんな中でもきちんとトラブルもなく最後まで走りきったジョーダン・トヨタとミナルディ・コスワースの信頼性の高さのみが浮き彫りとなったレースとも言えよう。ジョーダン・トヨタのモンテイロが初表彰台。ミナルディも今季初ポイント(笑)ただこんな状況でもポイントはポイント、こういう時でないと今シーズンはポイント獲得出来ないチームなので有り難く頂戴しておくと良いさ。しかしこんな状況が長く続いていいハズがない。2週間インターバルがある次のレースまで、またF1の世界が大きく動こうとしている。これ以上F1に対する信頼を失わないためにも、ファン側がレースだけを楽しみに出来る様なそういうF1グランプリにして欲しい。
決勝結果
1 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 73 BS
2 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 73 BS
3 ティアゴ・モンテイロ ジョーダン・トヨタ 72 BS
4 ナレイン・カーティケヤン ジョーダン・トヨタ 72 BS
5 クリスチャン・アルバース ミナルディ・コスワース 71 BS
6 パトリック・フリーザッハー ミナルディ・コスワース 71 BS
ミシュラン勢未出走