F1の現在の1周アタックの予選方式はやっぱり・・・

アメリカのインディカーのものを取り入れたつもりだったんでしょうが。確かにテレビ的にはどんな下位チームでも1周確実にマシンが映し出されるのでスポンサー的にもチーム的にも良いこと。テレビを見ているものにしたってマシンを確実に覚えられるって利点はある(ミナルディがどんなマシンか分からないなんて事は無いし)。よけいなトラフィックがいないので1台1台づつ確実にアタック出来るのも良いかと思われる。予選時間が始まって30分の間まったくマシンが走らないなんて言う事も無くなったし(路面状況や天候を考慮しながら出走時期を計っていたんですが)。でもやっぱりこの緊張感の無い予選方式は全く良くない。昔ながらの全12周4アタックの予選方式で、以前のレギュレーションだと予選用エンジン予選用燃料予選用タイヤ予選用セッティングなどがこれでもかと試す事が出来た時代。トライアンドエラーが繰り返されドライバー自身もその中でそれぞれ全力でアタックしていたように感じる。今のレギュレーションだととにかく1グランプリ1エンジンのみしか使用出来ないということで皆慎重に走りすぎているような感じがする。なにより予選終了後いっさいマシンに手を加えられないというのは良くない。燃料もセッティングもタイヤすらもそのままの状態で翌日の決勝に挑む事になるのだがそれが何よりもどかしい。
今の時代に合わせたレギュレーションのもとでF1をやるのはかまわないしそうならなくちゃいけないのは良いのですが、この予選方式はいただけないし何より馴染めない。昔の話ばかりして申し訳ないのですが10年ぐらい前のF1の予選のビデオなんかを見ていると本当皆が皆熱い走りをしていたような気がする。どけどけどけーと言わんばかりにどんどん塗り替えられるラップタイムにテレビの前で皆熱くなったものだけれどなぁ。
昔ながらのF1ファンのぼやきでした。