95%で行けよー・・・佐藤琢磨 in F1カナダGP

そりゃあ今年度のBARホンダのマシンの良さをまざまざと見せつけられては過剰な期待もしたくはなるさ。同僚、というかBARホンダのエースのジェンソン・バトンは速く、それでいて確実に安定した走りで今年度はここまで表彰台5回という結果を残して来ている。そして佐藤琢磨、1年ブランクはあるとはいえF1参戦2年生な琢磨。彼も走るマシンを手に入れてその力を見せつけている。しかし荒い。それが彼のちょっとした見た目のステディでありながらもう一方の魅力でもあると言えよう。しかし結果が残らなければその魅力もそれだけで終わってしまう。
カナダGP予選での佐藤琢磨の走りも随所にミスが目立ちながらも彼らしい思い切りの良い走りが見られた。最終コーナーでの痛恨のスピンさえなければ。結果的に決勝は17番手からのスタート。ほんとうに運がよくウォールにクラッシュだけは免れたもののやはりこのミスさえなければ・・・と思うとちょっと痛いなぁーと思ってしまう。こう今までの彼の走りを見ているとかつてのナイジェル・マンセルを思わせる部分が感じられる。この走りの荒さ、肝心な所でのミス、マシンを壊すほどの全開な、というか無鉄砲さも見受けられる走りなど。確かに現代のスマートなドライバーの気質ではないのかもしれない。そこがひょっとして佐藤琢磨の魅力なんだろうと思うのだがそれが逆に弱点でもあるのではないかと思われる。そういう所が上手くかみ合って来た時こそもしかしたら最強なドライバーになれるのかもしれない。なんだかんだで日本人同士、期待もしてみたくなるってもので。